日本家政学会誌
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中年男性を対象としたJapan Diet教育介入パイロットスタディにおける野菜・果実摂取と血清カロテノイドおよびMDA-LDL濃度に関する検討
平井 智美丸山 千寿子朴 善美四條 裕里前 明日美中村 恵理中野 礼奈嶋 光葉岡部 祐奈梅澤 愛理子亀山 詞子
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2022 年 73 巻 1 号 p. 21-30

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抄録

 我々は中年男性を対象としたJapan Diet教育介入パイロットスタディの結果, 心血管疾患発症マーカーとされるマロンジアルデヒド修飾低密度リポ蛋白 (MDA-LDL) が低下したことを報告した. 本論文では, 同研究における野菜および果実の摂取量と血清カロテノイド濃度ならびにMDA-LDLとの関連を検討した. 緑黄色野菜を含む野菜総摂取量は介入後 (6週間後) に300 g程度にしかならなかったが増加し, αカロテンとβカロテン摂取量も増加した (p=0.009, p<0.001). また, 血清αカロテンとβカロテン濃度も上昇したが (p=0.001, p<0.001), いずれもMDA-LDLとは関連を示さなかった. 一方で, 介入後に緑黄色野菜摂取量はわずか100 gであったもののMDA- LDLと負相関傾向を示した (p=0.051). 果実摂取量とβクリプトキサンチン摂取量はいずれも介入前後で変化しなかった. 以上の結果から, Japan Dietにおける食品の組み合わせとともに緑黄色野菜の摂取がMDA-LDLを低下させる可能性が示唆された. LDLの酸化にJapan Dietが与える影響ならびに適切な野菜・果実摂取量についてさらなる研究が必要である.

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© 2022 一般社団法人 日本家政学会
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