家政学雑誌
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家事労働の分析 (第1報 その1)
主婦を中心にした家事作業種目の分類
山田 光江
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1961 年 12 巻 2 号 p. 162-168

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抄録

1. 「家庭生活の在る処家事労働あり」の立場で、大阪市内在住の夫・妻・就学子女から成る家庭を対象に家事労働の担当状態を調査した。
2 併せて生活概況を調査し、女中のいる家庭といない家庭の生活程度の差を解析した。
3. 分類の基準を設定し、95%信頼限界での本対象数の下限を算出して、集計結果を次の項目に分けた。
(1-a) 主婦業務のMinimum Esseme
(1-b) 女中に委せ得る家事内容
(2) 家族の協力を得られる家事内容
(3) 外部サービス機関に委託する家事内容
(4) 生活条件によってあったりなかったりする家事内容
4. 各分類項目毎に、共通の傾向を探り、そこに含まれる諸要素を考察した。
5. 各生活部門別にみると、食生活部門は(1-b)、住生活部門は(1-b)と(2)、衣生活部門は(3)、雑部門は(1-a)に数多くのものが分類され、ここに家事労働の質的分類を、担当する側からと、各生活部門の側からと検討した。

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