抄録
1. 茄子のアントシアナーゼの最適pHは7.0で、pH2.2の強酸性域においてはほとんど活性はみられない。
2. 茄子アントシアナーゼの最適温度は30℃で、50℃以上においては、いちじるしくその活性を消失する。
3. アントシアナーゼ活性はNa+、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Al3+イオンによって阻害され、Cu2+イオンによって賦活される。
4. アントシアナーゼ活性はKCN、EDTA、チオ尿素、システイン塩酸塩により阻害される。
5. 酸素活性は食塩、砂糖、ハイミーおよびグルタミン酸ナトリウムによって軽度に阻害される。