家政学雑誌
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アントシアン系色素に関する研究 (第2報)
茄子のアントシアン分解酵素について
守 康則粟屋 節子大倉 和子
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1966 年 17 巻 3 号 p. 142-144

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抄録
1. 茄子のアントシアナーゼの最適pHは7.0で、pH2.2の強酸性域においてはほとんど活性はみられない。
2. 茄子アントシアナーゼの最適温度は30℃で、50℃以上においては、いちじるしくその活性を消失する。
3. アントシアナーゼ活性はNa+、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Al3+イオンによって阻害され、Cu2+イオンによって賦活される。
4. アントシアナーゼ活性はKCN、EDTA、チオ尿素、システイン塩酸塩により阻害される。
5. 酸素活性は食塩、砂糖、ハイミーおよびグルタミン酸ナトリウムによって軽度に阻害される。
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© 社団法人日本家政学会
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