家政学雑誌
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就労形態からみた共働き主婦の研究 (第 1 報)
三交代制の看護婦の場合
横山 シヅ
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1973 年 24 巻 4 号 p. 325-332

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抄録

1) 看護婦の年齢は30歳代が最も多く, すでに平均勤続年数は12年であったのは, 専門技術職であることの性格を示している.夫の職業は給料生活者が80%を占め, 医療関係勤務者は少ない.平均世帯収入は約91,000円で, 共働き世帯の収入としては低額である.核家族率は65%であるが, 子女養育期にある世帯は拡大家族の率が高い.
2) 就労の目的は, 若い年代は使命感およびその他の精神的理由が強いが, 生活周期の変化にしたがい, 経済的理由が強くなる.
3) 勤務は日勤, 準夜勤, 深夜勤の三交代制で, 月平均10回の夜勤が当たる.この条件は家庭の主婦にとって非常に困難で, 勤務内容に比較して低賃金であることを知った.

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