1981 年 32 巻 8 号 p. 588-593
1) 生米から各種クロマトグラフィーにより, β-アミラーゼの分離精製を行い, 主たる2種について酵素化学的性質を検討した結果, 1種は熱に不安定なSH酵素であり, デンプンに対するKm値は2.2mg/ml, 分子量は約141,000であり, 他は50~100℃の温度で活性化され, デンプンに対するKm値は0.21mg/ml, 分子量は約17,700と推算された.
2) β-アミラーゼ画分に本酵素の活性化物質が存在し, この物質をSephadexG-200カラムクロマトグラフィーにより検索した結果, デンプンであることが示唆された.