家政学雑誌
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小学校家庭科教育に対する徳島県下児童・生徒ならびに父母の意識について
山本 正吉田 章代野田 克彦
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1981 年 32 巻 8 号 p. 645-651

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抄録

徳島県下の小学校6年生児童および中学校1年生生徒ならびに彼らの父母に対して, 小学校家庭科教育に対する意識調査を行い以下の結果を得た.
1) 児童はおおむね既習内容が有益であったと評価していた.しかし男子は女子に比して有益だったとする割合は低く, また楽しかつたとする割合も低かった.
2) 児童は実習をともなう学習内容 (調理実習や被服領域の製作など) を好み, 理論的な内容 (被服衛生, 栄養, 家族関係など) はあまり好まなかった。他方父母は理論的な内容の学習を実習的な内容よりもより必要であるとしていた.児童も理論的学習が有益なことは認めていた.
3) 父母の80%以上が家庭科の教育内容をある程度知っており, 90%以上の父母が小学校での家庭科教育の必要性を認めている.しかし学習内容に男女差をつけたほうがよいとする意見も約30%あった.

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