家政学雑誌
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コンニャク精粉中の親油性成分について
藤川 税子吉江 慶子
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1981 年 32 巻 9 号 p. 708-711

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抄録
1) コンニャク精粉のメタノール抽出部を常法にしたがって, 中酸性部と塩基性部に分画した.
2) 中酸性部のn-ヘキサン溶出部より薄層クロマト上単一スポットを示す物質を得た.この物質についてGC/MSを行ったところ, 2つの物質であることが判明した.一方はパルミチン酸メチルエステルであると同定した.しかし, 他方はC21H42の炭化水素であることは推定されたが, これ以上精査することはできなかった.
また, 中酸性部のベンゼン溶出部よりβ-シトステロールを同定した.
3) コンニャク精粉中にパルミチン酸メチルエステルならびにβ-シトステロールが存在することを認めた.
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