日本家政学会誌
Online ISSN : 1882-0352
Print ISSN : 0913-5227
ISSN-L : 0913-5227
高度に精製したキウイフルーツプロテアーゼ (アクチニジン) の自己消化に及ぼす温度の影響
中西 洋子成瀬 明子梶田 武俊
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 45 巻 7 号 p. 609-614

詳細
抄録
1) キウイフルーツよりプロテアーゼを電気泳動的に単一に精製した.収率42%であった.
2) 本精製酵素のカゼイン分解活性は時間とともに進行し, 30℃では反応時間20分まで直線的に進行した.
3) 本精製酵素は30~50℃では30分までほぼ100%の活性を維持し安定であったが, 70℃では20分, 100℃では3分以内に完全にカゼイン分解活性を失った.
4) 本精製酵素は30℃, 24時間後も94%のカゼイン分解活性を維持し, 自己ペプチド分解もほとんど認められなかったが, 50℃, 24時間では自己ペプチドの分解はほとんど認められなかったにもかかわらず, 活性は8%まで低下していた.
著者関連情報
© 社団法人日本家政学会
前の記事 次の記事
feedback
Top