日本家政学会誌
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そば主要蛋白質間の抗原交差反応
宅見 賢二加納 誠宇高 順子真鍋 裕之古賀 哲郎
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1995 年 46 巻 8 号 p. 739-744

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抄録

そばの主要な蛋白質アルブミン, グロブリンおよびグルテリンをオズボーン法で分画し, 各画分の抗原交差性を抗うさぎグロブリンとグルテリン抗体を用いて, ゲル内拡散法とイムノブロット法で調べた.その結果, アルブミンでは水可溶性画分からのアルブミンと食塩水 (3, 5, 10%) 可溶性画分からのアルブミンは見かけの抗原性を異にするが, 両画分からのグロブリン抗原は同質であること, アルブミン画分は抗原的にグロブリン画分の部分であること, などが示された.一方, グルテリン蛋白質は相同抗体とのみ反応し, 水または食塩水可溶性蛋白質とは抗原的に異質であることが判明した.

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