日本家政学会誌
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伝統発酵食品から分離したコラーゲナーゼ生産菌について
トウ キム アイン田中 直義長野 宏子
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1997 年 48 巻 12 号 p. 1083-1087

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抄録
東南アジアでは, 魚, 肉, 大豆等の高たんぱく質食品は自然発酵によるものが多い.味の良い食品, または調味料になる過程に関与しているたんぱく質分解酵素コラーゲナーゼ生産菌の検索を行った.コラーゲナーゼ生産菌はラオスの魚醤より分離し, Bacillus subtilisと同定した.Bacillus subtilisは耐塩性細菌で, コラーゲンとポリペプトンによって誘導される好気性コラーゲナーゼ生産菌であった.0.75%ポリペプトンと, 1.0%NaClを含有する培地により, 高い酵素活性を示した.
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© 社団法人日本家政学会
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