日本家政学会誌
Online ISSN : 1882-0352
Print ISSN : 0913-5227
ISSN-L : 0913-5227
ブナシメジおよびヒラタケの収穫後および購入後における鮮度低下とプロテアーゼ活性の変化
中西 洋子成瀬 明子
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 48 巻 2 号 p. 131-136

詳細
抄録
(1) 市販ブナシメジと市販ヒラタケのプロテアーゼ活性を比較すると, 鮮度低下の著しいヒラタケの方が高かった.
(2) 市販ブナシメジのプロテアーゼ活性は購入後, 貯蔵期間延長とともに上昇した.一方, 市販ヒラタケの場合は購入時点ですでに高活性を示し, 以後大きな変化は認められなかった.
(3) 栽培ヒラタケのプロテアーゼ活性は, 収穫直後は低値を示したが, 貯蔵にともなって急速に上昇した.したがって, ヒラタケの場合は購入前の段階ですでにプロテアーゼの大きな活性化が生じ, 鮮度低下が急速に進行していることが推定できた.
(4) 貯蔵にともない, 組織タンパク質の分解が認められた.
著者関連情報
© 社団法人日本家政学会
前の記事 次の記事
feedback
Top