日本家政学会誌
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入浴行動の実態及び入浴意識について
浴室環境及び入浴行動に関する調査研究 (第2報)
竹原 広実梁瀬 度子西川 向一村上 恵子
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2001 年 52 巻 10 号 p. 1005-1013

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抄録
生活の中での入浴の位置づけを把握し, 今後の浴室空間のあり方を検討することを目的として入浴行動の実態について質問紙による調査を行った.得られた結果は以下の通りである.
(1) 冬よりも夏が, また若年層ほど入浴頻度は高く, 若年層はシャワーをよく使い, 高年層は浴槽に浸かることが多いことが明らかとなった.
(2) 身体を清潔にする以外の入浴の意味とは, 疲れをとる, 心身のリフレッシュのためと考えているものが多くを占め, 他に高年層ほど健康のため, 中年層は家族とのコミュニケーションをはかるため, 若年層は1人の時間を楽しみくつろぐ, 身だしなみを整えるなど精神的なリラックス効果や美容のためなど年齢によって入浴の意味が異なることが明らかとなった.
(3) 入浴法や入浴関連商品について, 柚子湯やクール系入浴剤などは知名度が高くよく使用されているが, 比較的新しい商品である芳香浴やエステゼリーなどは知名度は高いがまだ多くは使用されていない.しかしそれらに対する関心は高いことから今後の利用が見込まれる.また男性より女性が, そして特に若年層の女性が強く関心をもっていることが明らかとなった.
(4) 入浴行動について対象者の類型化を行ったところ, 日々規則正しく入浴を行っているかどうかと入浴に対して積極的な姿勢であるかどうかの2軸が抽出され, 不規則・消極型, 不規則・積極型, 規則・消極型, 規則・積極型の4つに分類された.
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