日本家政学会誌
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市販新鮮野菜および惣菜のビタミンC量
HPLCポストカラム誘導体法による定量値
大羽 和子山本 淳子藤江 歩巳森山 三千江
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2002 年 53 巻 1 号 p. 57-60

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抄録
食の外部化がすすみ, 半調理済野菜や惣菜などが多くなっているので, それらの正確なVC量を測定するために, 新鮮野菜 (10品) および惣菜 (12品) のVC量をHPLC-ポストカラム誘導体法で測定し, DNP比色法および五訂日本食品成分表値と比較した.
1. 新鮮野菜の総VC量をHPLC-ポストカラム誘導体法で測定した値は, DNP比色法および五訂日本食品成分表値と大差がなかった.
2. 惣菜の総VC量をHPLC-ポストカラム誘導体法で測定した値は, DNP法および五訂日本食品成分表値 (ゆで野菜のVC量) の45%および61%であった.したがって, 加工調理済野菜のVC量を定量する場合, AsAとDHA量を直接分別定量できるHPLC-ポストカラム誘導体法を用いて定量することが望ましいといえる.
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