日本総合健診医学会誌
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名古屋近郊在住専業主婦における音響的骨評価値と食生活習慣との関連
池山 真治伊藤 宜則濱松 昭雄村松 銀次郎小森 義隆
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1999 年 26 巻 2 号 p. 119-127

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抄録
名古屋近郊在住の某事業所従業員配遇者 (年齢34~69歳) 656名を対象として, 超音波法で得た骨評価値の信頼性と食品摂取頻度などとの関連を調査し, 以下の結果を得た。
1) 超音波法による音響的骨評価値は, DXA法による骨密度値との相関係数が0.434 (n=30, p<0.001) であり, 良好な関係が示された。
2) 音響的骨評価値は, 閉経前に比べて, 閉経後で有意に低く, DXA法による骨密度値より閉経前後で明瞭な差を得た。
3) 音響的骨評価値は, 閉経前後で異なり, 閉経前者では, 運動習慣を有する者で高い傾向を得た。
4) 音響的骨評価値は, 閉経前者で緑黄色野菜および大豆類摂取頻度と正相関したが, 血清β-カロテン値とは相関しなかった。また, 閉経者ではこれらの食品摂取頻度とは相関が示されず, 食品摂取頻度との関連は閉経前後で異なる傾向を得た。
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