抄録
社会的に省エネルギー化の重要性が高まり,私立大学等が「エネルギー使用の合理化に関する法律」の第一種エネルギー管理指定工場に認定されるようになって,同志社大学も学内の省エネルギー化を推進することになった.今回行った省エネ活動は,京田辺校地での教室の夏季の冷房の設定温度を28℃に,また,冬季の暖房の設定温度を20℃にすることで,ガス使用量を減らそうとしたものであり,結果として一定の省エネ効果を得ることができた.また,この活動に対する学生の評価を,それぞれの時期にアンケートを行うことによって調査したところ,約半数が設定温度に対して「適切だと思う」という結果であり,「我慢できる」という数を入れると80%を超えていた.しかし,男女学生の体感温度の違いや,夏季と冬季の授業環境にも差があることもわかった.