人間と生活環境
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心理評価と弾性特性を用いたクッション材の座り心地評価に関する指標化の試み
滝本 成人堀越 哲美弓立 順子
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2012 年 19 巻 2 号 p. 145-152

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抄録
本研究は、硬さと組み合わせの異なるウレタンフォーム複層クッション材を18種類用いて、心理評価実験と圧縮試験を行い、クッション材の座り心地評価の新たな指標化を試みた。心理評価実験ではSD法を用いて、健康な男女の計16名の被験者に11項目の心理評価を依頼した。圧縮試験は沈下深さを3段階に設定し、それぞれの応力度・弾性係数・ヒステリシスを測定した。これまで一義的にしか捉えてなかった弾性特性を、沈下深さを20mm毎の帯域に分けることで、クッション材の変形量を考慮して求めることができた。弾性特性と7種類の主観的な評価の間で強い相関が見いだされた。心理評価実験と弾性特性の結果から、重回帰分析により、応力度・弾性係数・ヒステリシスを説明変数とした座り心地予測のための、重回帰式を導出した。
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© 2012 人間-生活環境系学会
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