人間と生活環境
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人体表面の温度点分布(第2報) : 温点分布密度の部位差
田村 照子李 旭子
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1995 年 2 巻 1 号 p. 37-42

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抄録
人体表面の温点分布密度を新しく開発された温刺激負荷装置を用いて調査した。装置は,先端の温度が循環水によって40±0.5℃に調整されるものである。被験者は10名,測定部位は25部位である。結果として,温点は1〜6/cm^2の範囲に分布し,顔面,後頭,前腕で高く,下腿で低い値を示した。温点密度は人体後面において温感受性と密接な関係を示したが,前面においては,低い関係しかみられなかった。本研究においては,温点マッピングの信頼性も確認され,温点の結果にはマップの位置が大きく影響すること,このことが温点の個体差や測定誤差の理由であろうと考察された。
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© 1995 人間-生活環境系学会
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