主催: 人間-生活環境系学会
後援: 日本学術会議
会議名: 第41回人間-生活環境系シンポジウム
回次: 41
開催地: 長野県上田市常田3丁目15 1 信州大学繊維学部
開催日: 2017/12/09 - 2017/12/10
p. 51-52
近年、都市郊外では長期経過した集合住宅団地の更新のあり方が盛んに模索されている。横浜市郊外の洋光 台団地も約 50 年が経過し、次世代のライフスタイルの提示が求められている。本研究では、長期経過集合住宅団 地における夏季の涼房モデルを提案・検証することで、今後の洋光台団地における夏季の新たなライフスタイルの 可能性を示すことを目指す。洋光台団地の住民への夏季の暮らし方に関するヒアリング調査から、地域資源である 風を生かした涼房モデルを提示し、同団地内の空き住戸 2 室を用いて、2016 年・2017 年夏季にナイトパージ・保 水タイルによるクーリング等、モデルの妥当性を実験的に検証した。その結果、ナイトパージにより、窓を閉め切 った場合と比べて、居間(和室)気温は0.7℃低くなった。保水タイルへの午前中の打ち水は最大4 時間持続した。 また、簾等による日射遮蔽の工夫により温熱快適性の向上も確認できた。