人間‐生活環境系シンポジウム報告集
Online ISSN : 2434-8007
第42回人間-生活環境系シンポジウム報告集
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日中の色温度変化が視認性に及ぼす影響の年代差について
*安岡 絢子宮永 俊之岩田 利枝明石 行生
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p. 35-36

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抄録

色温度が疲労、視認性、作業効率に及ぼす影響を評価するための被験者実験を行い、サーカディアンリズ ム等を考慮した色温度変化が、疲労軽減に及ぼす影響を年代で比較評価した。被験者は若齢男女(16 名)と中高 齢男女(12 名)とし、3 つの色温度変化の条件に曝露した。被験者は朝、昼、夕の各時間帯において、PC 上でエ クセル作業を行い、作業前後の生理心理量や自覚症しらべ、視認性等を測定した。視認性は、紙上にて指示した 方向に開口しているランドルト環(以下、指標)を探索させ、その正答率、探索速度で判定することで評価し、 指標は 8 条件(サイズ 2 条件×コントラスト 4 条件)とした。その結果、中高齢者の方が夕方に掛けてぼやけ感が 大きくなり、若齢者と有意差が見られた。また、若齢者は小さく、コントラストが低い指標ほど、探索速度が低 下したが、正答率は全指標条件で 90%以上であった。一方、中高齢者は小さくコントラストが低い指標ほど探索 速度が低下し、種類によって正答率にも差が見られた。しかし 80%以上の正答率を得られた指標の種類は、サー カディアンリズム等を考慮した条件で最多となった。

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© 2018 人間‐生活環境系学会
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