日本病院総合診療医学会雑誌
Online ISSN : 2758-7878
Print ISSN : 2185-8136
原著
急性期病院より受け入れたポストコロナ患者の臨床的特徴
大串 文隆 大野 剛資藤川 和也高橋 良輔佐古田 竜之介武久 敬洋武久 洋三
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2025 年 21 巻 6 号 p. 191-198

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抄録
コロナのパンデミックにおいて慢性期病院の 役割を明確にすることが重要で,そのために急 性期病院から受け入れたポストコロナ患者の臨 床的特徴を明らかにする。ウイルスの株による 相違もみるためオミクロン株以前(A 群)と以後(B 群)に分類し比較を行った。対象患者は 190 例で A 群 78 例(平均年齢 76.0 歳)B 群 112 例(平均年齢 81.5 歳)であった。発症時 の重症度は B 群に軽症例が高率であった。B 群 では高齢で,介助例,絶食患者,摂食嚥下リハ ビリテーション(以下リハビリ)実施などの比 率が高かった。認知症比率も高く日常生活自立 度も低い傾向があった。死亡率は A 群 6.4%, B 群 11.6%であった。リハビリの介入により A 群,B 群とも同程度の改善を示した。ポストコロナ患者は高齢で,重症度にかかわらず入院 すると自宅への復帰が困難であることが多い。 慢性期病院は急性期病院からの患者を受け入れ,リハビリを行い早期に在宅復帰できるよう 手助けすることが必要である。
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