日本医療マネジメント学会雑誌
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自家滅菌器材の適正在庫管理および搬送業務の効率化
仲島 裕子平賀 忠男岡本 初美尾澤 巌清水 秀昭
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キーワード: 滅菌器材, 適正在庫管理, SPD
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2012 年 13 巻 2 号 p. 91-94

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抄録

 SPD(Supply Processing & Distribution:物品流通管理)による中央滅菌材料室関連の自家滅菌器材について、病棟・外来部署の不動在庫(180日間とした滅菌有効期限を超えた自家滅菌器材と定義)を減らし、搬送業務を見直すことで業務改善を図った。まず、現状把握のため、自家滅菌器材の品目・配置定数・1ヶ月間の使用状況、器材のセットおよび搬送時間について調査を実施した。その結果、配置定数が1日平均使用数さらには1日最多使用数よりも多く設定されていたことが判り、非常に類似したセットや重複している単品の器材が多く認められた。また、病棟では午後 5 時以降の夜間勤務帯での臨時処置および日勤勤務帯前の朝回診処置が行なわれていることが明らかになった。改善策として、配置定数の見直し、器材のセット統一化、SPDの搬送時間の変更などを行なった結果、外来・病棟部署で約20%から40%の不動在庫を削減することができ、業務の効率化がなされた。今後、SPD物品管理システムによる在庫管理の適正化を図るために定期的・継続的に見直しを実施していくこととした。

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© 2012 特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会
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