2013 年 14 巻 3 号 p. 127-132
鹿児島大学病院では、医療情報部が医師事務作業補助者(医療クラーク)の管理・教育を行っている。医療クラークは、主な業務部署として各診療科や病棟に配置したが、業務量の差により医療情報部の判断で他部署の支援を行うという流動的な活用を導入当初より行ってきた。HIS(Hospital Information System:病院情報システム)のログデータを用いた分析では、HISを活用することにより自部署を離れることなく他部署の支援が可能であること、支援可能な業務と支援を必要とする業務を明確にすることにより、さらなる支援体制の強化が可能であることが明らかとなった。医療クラークの教育は、これまでの医療情報部による業務の手順指導から、医療クラーク自身が企画・運営する学習会や他職種による指導へシフトしている。学習会では業務の質向上と支援体制の強化を目的として、標準化を意識した学習会が開催されている。業務の標準化により他部署の支援が容易になったことは、医療クラークの有給取得率の増加や離職率が低いという成果に繋がっている。