2017 年 18 巻 2 号 p. 56-60
本研究の目的は、国内の文献レビューを通して、連携システムやその効果について包括的に整理し、今後の研究の方向性について示唆を得ることである。2015年4月までの文献を対象に、医学中央雑誌を用いて「継続看護」、「看護師」、「連携」の用語を含む、原著論文の文献を検索した。このうち、連携手段が明確であり、導入した結果を報告している15文献を分析対象とした。その結果、カンファレンスや情報提供書による連携が主に活用されており、継続看護をするうえでの活用や連携の強化に効果があった。入院時や退院時のカンファレンスや情報提供書による連携に関しては、質問紙調査や面接調査が近年報告されている一方で、退院後の連携先のフォローに関しては、事例報告のみであった。全ての連携システムに関する調査において、患者と家族を対象とし、患者と家族への効果を立証した文献は少ないことも明らかとなった。今後は、退院後に継続ケアを要する患者を対象に、病院看護師から地域スタッフに向けて、電話等の新たなフォロー体制も視野に入れ、介入研究によって、連携先からのフォロー体制の評価も実施しつつ、患者と家族への効果について、尺度を用いた主観的な評価の必要性が示唆された。