日本医療マネジメント学会雑誌
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事例報告
公立病院における医師事務作業補助者の組織運営体制強化の取り組み
スペシャル・メディカルアシスタント(SMA)制度導入
三木 典子落合 英伸淺原 太郎大西 祥男
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2020 年 21 巻 1 号 p. 25-29

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抄録

 医師の過重労働や時間外労働問題は、特に急性期病院では大きな課題となっている。

 加古川中央市民病院では、2008年以降、医師事務作業補助者(MA:メディカルアシスタント)を旧東西市民病院より導入し、外来診療補助業務を中心に行ってきた。MAの組織運営体制強化と、MAの上級者としてスペシャルメディカルアシスタント(SMA)制度を導入し、更なる医師の負担軽減に繋げてきた。2018年10月現在、MA・SMAの総人数は計69名である。

 当院では、組織体制の見直し、スタッフ教育方法、チーム制の導入および能力評価方法を開発し、実践してきた。また、SMA導入前後における医師の残業時間の減少傾向がみられた。今後は医師事務作業補助者のモチベーションアップに向けた様々な取り組みを実践する必要がある。

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