日本医療マネジメント学会雑誌
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事例報告
後発医薬品切り替え時の評価に関する考察
新沼 芳文成田 吉明
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2020 年 21 巻 1 号 p. 38-43

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抄録

 2014年度から後発医薬品の使用数量割合がDPC対象病院における機能評価係数 II に反映されたことを受け、手稲渓仁会病院でも積極的に後発医薬品への切り替えを進めている。切り替えの際は薬剤師が作成した評価表を用いて候補品目を評価し、採用の参考としている。今回、2014年4月から2017年9月までに、評価表を用いて先発医薬品および切り替え候補となる後発医薬品の評価を行い、切り替えを行った77成分(95規格)について、評価項目毎に点数を集計、比較した。大項目の平均点は先発医薬品/後発医薬品でそれぞれ [供給体制]7.8*/5.9(*:p<0.01)、[資料]2.7*/2.3、[情報提供]5.5*/4.9、[薬物動態データ]4.7*/2.6、[リスクマネジメント]5.2/7.8*、[品質]4.1/3.9であり、[合計]29.9*/27.3であった。先発医薬品と後発医薬品の品質に差は認められなかったが、供給体制や資料、情報提供については先発医薬品の点数が有意に高く、後発医薬品導入時は安定供給の確認や薬剤部による積極的な情報の収集および医療スタッフへの周知が必要と考えられた。一方で、名称や外観、識別性等の点で、後発医薬品はリスクマネジメントへの寄与が評価され、薬剤費の削減効果も確認された。引き続き患者にとって安全で経済的な後発医薬品を提供できるよう、切り替え時は適切に評価を行いたい。

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