2021 年 21 巻 4 号 p. 251-255
2019年12月に中国武漢市に端を発した新型コロナウイルス感染症は急激な勢いで感染者数を増やしている。多くの医療機関では、その感染拡大を防ぐため入館時に発熱者を事前に拾い上げる対策を講じている。我々は、正面玄関の2つの風防室の一方にサーモグラフィーを設置して来院者専用入り口とし、37.5℃以上の発熱者の検出を行った。サーモグラフィーはスクリーニング的に発熱者を拾い上げるために設けたが、その設定体温により拾い上げ数が大きく変動し安定した測定結果は得られなかった。しかし、後方視的には36.5℃の設定が妥当と考えられた。ただし、非冬季の検討であり冬季には改めて設定温度を検討する必要がある。