医療マネジメント学会雑誌
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ゼロからの全科全部門同時パス導入とオールインワンパスへの進化
CP導入の鉄則と次世代CPへの提言
今田 光一竹谷 徳雄竹田 慎一中陣 多津子
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2000 年 1 巻 2 号 p. 134-139

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抄録
当院では, 過去の報告や調査を元に, 全科全部門同時導入の形で, 約1年半の導入計画を立案・実践した. 「チーム医療」を導入目的とし, プロジェクトチームの組織編成, 啓蒙, 作成を全部門で取り組み, パスの形式も全部門のメリットとなる独自の形式「オールインワンパス」を考案した. パスの内容については全部門による過去カルテの分析, EBM検討, 他科の意見を取り入れた検討結果とした. クリニカルパスの導入は, 導入を予定する病院全体の目的を明確にし, この目的に一貫した組織編成, 啓蒙, 計画, 作成を行うことが鉄則である. 今後, 病病・病診連携, 電子化, 在宅医療といった方向に関しても, この鉄則を厳守することが円滑導入の重要なポイントであると考えている.
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