医療マネジメント学会雑誌
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薬剤師によるエビデンスに基づいた病院感染対策の推進
木津 純子
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2003 年 4 巻 2 号 p. 319-323

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抄録
感染対策においては、消毒薬及び抗菌薬という薬が大きな役割を果たしており、両者の適正使用推進が必須である。病院薬剤師の業務は感染対策と深く関わっており、消毒薬の適正な調製、エビデンスに基づく最新情報の提供、エビデンスのある感染対策の実施、患者個別の抗菌薬使用のモニタリング、抗菌薬適正使用における独自のエビデンスの作成など、種々の関与が可能である。EBM時代といわれる現在、わが国の感染対策を推進するには、薬の専門家である薬剤師が感染対策においても専門知識を発揮する必要があると考える。今後、感染対策専門薬剤師、すなわちInfection Control Pharmacistが育成されInfection Control Teamの一翼を担うことにより、エビデンスに基づいた感染対策を推進していくことが望ましいと考える。
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