医療マネジメント学会雑誌
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アウトカムマネジメントためのクリティカルパスの原則
野村 一俊
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2003 年 4 巻 3 号 p. 360-364

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抄録

クリティカルパスの活用目的は医療のアウトカムマネジメントにある。従って、クリティカルパスのフォーマットの中で、達成目標は、必須項目である。検査、治療、看護、指導等は、その日の達成目標を達成するたあに設定される。また、達成目標は、測定評価できる内容でなければならない。日々のバリアンスの有無は、その日の目標達成の有無で判定される。クリティカルパスの改訂は、生じたバリアンスの分析と医療内容のEBM (evidence based medicine) 的検討により行われ、改定が繰り返されることにより、アウトカムマネジメントが得られる。転院治療が行われることの多い疾患に対しては、最終達成目標を設定した施設間を繋ぐ連携パスが必要である。

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