抄録
スポーツ医学分野では, 必ずしもチームドクターや理学療法士が, 競技大会や強化合宿に帯同できるとは限らない. このため選手やチームの外傷障害, コンディショニングに関する対応などを, 遠隔からチームドクター, 理学療法士が行うことができるコラボレーションシステムが望まれている. われわれは, NTTで研究開発中のコラボレーションシステムNet Office HIKARIを用いてスポーツ医科学サポートシステムを構築し, インターネットを利用して評価検討を行った. その結果, 次の結論を得た. (1) PHS等のモバイル環境では, 画面解像度80×64ドットで2フレーム/秒程度の通信が可能であり, 日常面談を行っている相手であればコンサルテーション可能である. (2) Bフレッツ等の広帯域回線では, 画面解像度320×256ドットで10フレーム/秒程度の通信が可能であり, 初対面の相手でもコンサルテーションが可能である.