医療マネジメント学会雑誌
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看取りのクリティカルパスの作成と導入
堀 夏樹中尾 正寿佐藤 昭子中橋 和子小西 敏郎
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2006 年 6 巻 4 号 p. 608-613

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抄録

緩和医療においては, 日本緩和医療学会などが中心となり, 根拠に基づいた包括的QOL向上が実現されつつある. われわれはこの考えをもとに, 効率的なケアツールとして, 電子カルテ上で展開する看取りのクリティカルパスを開発し, 導入した. AHCPR分類皿以上のエビデンスと当科486名の死亡退院患者データベースからクリティカルパス適用条件を設定し, 電子カルテテンプレートで評価を行い, 当日勤務者によるカンファレンスで承認後に適用した. クリティカルパスの第1目標は「良好な終末期ケアに臨む準備ができる」で, ケア内容の設定, 不要な検査・治療の中止, インフォームドコンセントの再確認, 家族ケアの方針作成などであり, ひきつづき移行する第2目標は「穏やかで苦痛の少ない生の終焉を迎える」とし, 電子カルテに自動的に表示される観察項目を評価し, ガイドラインやエビデンスに基づいたケアを展開する. 本クリティカルパス導入により, スタッフ間において患者状態の評価に対する共通認識が育ち, 迷いが減少するとともに, 苦痛への対応が迅速化した. また, 治療法のばらつきが抑制され, 治療の煩雑さや治療コストの軽減がなされ, 家族への早期介入が進んだ. 今後は見直しとバリアンス分析を通して, 当院の標準看護計画まで視野に入れたクリティカルパスの改良が必須である.

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