医療マネジメント学会雑誌
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がん化学療法における安全性の向上への取り組み
坂東 弘康住友 正幸
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2006 年 6 巻 4 号 p. 642-644

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抄録
医療安全対策が厳しく求められる現在, がん化学療法レジメンの統一は必須であり, 当院でも整備を進めてきた. 運用面では (1) がん化学療法の確定入力, (2) 無菌製剤室での調剤完了, (3) 抗がん剤の投与量計算画面, (4) 注射処方箋のオーダリング上での運用などのシステムを完成させた. 次に, 前処置や輸液構成も各プロトコールで標準化し, 不必要なバリエーションを極力排除するようにした. さらに, IT化を進めオーダリング上で抗がん剤の投与量やスケジュール管理が自動的に計算・管理出来るようにした. また, 標準化された輸液構成が注射処方箋へ直接リンクするようにした. これらのシステムの完成によりリスクマネジメントがより一層図られると考えられる.
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