日本医療マネジメント学会雑誌
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脳卒中における地域連携クリティカルパスの新たな課題と対応
急性期医療機関の立場から
藤本 俊一郎大原 昌樹
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2008 年 9 巻 3 号 p. 404-408

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抄録

2005年11、目に香川県の中讃・西讃地域で設立したシームレスケア研究会で脳卒中地域連携クリティカルパスを作成し、運用している。シームレスケア研究会の活動は多職種医療者間のヒューマンネットワークの構築に有用であった。地域連携クリティカルパスの運用は円滑であるが、さらに下記のような新たな課題に対応を行っている。1) 中讃・西讃地域に加え、高松・東讃地域でもシームレスケア研究会を設立し、香川県全体で共通の脳卒中地域連携クリティカルパスの運用を開始した。2) 新たに在宅地域連携クリティカルパスを作成した。3) 医療法改定・診療報酬制度改定へ対応し、地域連携クリティカルパスを改訂した。4) より容易なデータの分析のため、また地域連携クリティカルパスソフトの機能を十分に利用するため、セキュリティーが確保されたK-MIX (Kagawa Internet Medical Exchange) を用いたインターネットを用いた運用を開始した。

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