2015 年 12 巻 p. 43-47
本研究の目的はGボール運動の主観的評価と体力レベルの関係について検討を行うことである。対象は大学の女子学生とし、主観的評価と体力レベルの関係について、大学体育で教材として一般的に用いられているトレーニング、バレーボール、バドミントンと比較することによって検討を行った。
その結果、Gボール運動は体力レベルに関わらず、好き、楽しいという主観的評価を持たれやすいことが示唆された。
Gボール運動は好き、得意、楽しいと感じる人が比較的多い教材であり、かつ、その主観的評価は体力レベルに影響を受けないため、様々な体力レベルの学生を同時に教え、またどの学生に対しても高い教育効果を引き出すことが求められる教養課程の体育授業の教材として適している側面があると考えられる。