大学体育学
Online ISSN : 2189-8766
Print ISSN : 1349-1296
ISSN-L : 1349-1296
原著論文
体育実技終了時のセルフ・モニタリングが運動の意思決定バランスと身体活動量に及ぼす効果
木内 敦詞荒井 弘和中村 友浩浦井 良太郎橋本 公雄
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2009 年 6 巻 p. 3-11

詳細
抄録

運動の意思決定バランス(運動実践の恩恵-負担)は,身体活動・運動の採択や継続に重要な役割を果たすとされている.本研究の目的は,体育実技終了時のセルフ・モニタリングが,運動の意思決定バランスと日常の身体活動量に及ぼす影響を検討することであった.対象者は日本の大学新入生男子(N=869)であった.介入群(N =398)は週1回の体育授業におけるスポーツ活動実施後にセルフ・モニタリングを行い,非介入群(N=471)は それを行わなかった.セルフ・モニタリング・シートは,心理学的・社会学的・生理学的な側面からみたスポーツ活動中の自己評価項目から構成されていた.全授業の共通プログラムは以下のとおりであった(数字はプログラムの順序に対応する);1:ガイダンス,2:講義,3-5:実技,6:講義,7-9:実技,10:講義,11-13:実技,14:まとめ.3回の講義は,生活習慣と健康の関わりに関する内容であった.介入プログラムは,運動の意志決定バランスにおける統計的に有意ではない改善傾向と,運動実践の恩恵における有意な増加をもたらした.運動実践の負担および身体活動量においては,いずれの効果も認められなかった.本研究で示された介入効果は,体育実技の果たす健康教育としての役割を具体的に提案している.

著者関連情報
© 2009 全国大学体育連合
前の記事 次の記事
feedback
Top