抄録
本稿では、よさこいが全国に広がった経緯を述べた後、学校教育でのよさこい活動事例を校種別にインタビュー調査等で取りまとめ、よさこいが学校で活用されている実態を示し、その意義を明らかにする。よさこいが子どもの発達段階に応じていかに活用されているか、なぜよさこいが伝統的な祭りの中で学校教育に取り入れられているのかについて論じる。学校でのよさこい活動は体育学(舞踏、ダンス)から見ても教育学(特別活動論)から見ても非日常的な活動であり、この非日常性ゆえに独特の意義を持つと考えられる。本稿では、このことを遊びに関する一連の論考を手掛かりとして明らかにする。