抄録
目的:理学療法士による運動の動機づけに着目したカウンセリングが,即時的に行動変容に繋がる心理変化を生じるか検討することである.方法:対象は特定健診(集団)後の健康教室に参加した74 名である.カウンセリング前後の心理変化を,自信度と重要度をVisual Analog Scale(100 mm)で評価した.また,記録から阻害要因を抽出した.結
果:教室の前後変化は,自信度(差の平均19.0 mm,p < 0.0001),重要度(差の平均6.0 mm,p < 0.0001)で有意に改善した.運動の阻害要因は痛み25 名,環境要因25 名,知識の不足18 名,認識・価値観12 名,他疾患的要因8 名であった.結論:カウンセリングの即時効果は自信度と重要度でみられ,自信度の改善は大きい傾向があった.これは,カウンセリングによる阻害因子の対処で自信度が向上した可能性が有り,行動変容に至る心理変化
を即時的に促したと考えられる.