日本保健科学学会誌
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多職種が認識する病院看護師の調整
藤⽥ 厚美習⽥ 明裕
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キーワード: 看護師, 調整, 多職種
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2018 年 21 巻 Supplement 号 p. 28

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抄録
【⽬的】本研究は,病院に勤務する多職種への⾯接調査から,多職種が認識する病院看護師の調整を明らかにすることを⽬的とした.【⽅法】関東圏の病院に勤務する看護師を除く医療福祉専⾨職8 名を研究対象者とした.イン タビューガイドを⽤いた半構造化⾯接を実施し,得られたデータを質的帰納的に分析した.本研究は,研究代表者が所属する研究安全倫理委員会の承認を得て実施した.【結果】研究対象者は,医師4 名,理学療法⼠1名,作業療法⼠1名,医療ソーシャルワーカー2名であった.病院看護師の調整は,患者及び家族の希望や苦悩を代弁する権利擁護を基盤として,各専⾨職のニーズに合わせて患者及び家族の情報の共有を促し,専⾨職間で相談しながらチームとしての⽅針を形成する実践であることを⽰す語りが聴かれた.また,病院看護師の調整には、各専⾨職の専⾨性を理解しながら,専⾨職を患者及び家族につないだり,患者及び家族のニーズに沿った専⾨職の実践を⽣みだすといった専⾨職のエンパワーメントを促す実践が含まれると語られた.【考察】先⾏研究で明らかにされている看護師が認識する病院看護師の調整と⽐較すると,各カテゴリーは類似しており構造は概ね⼀致していた.しかし,多職種からは認識されにくい看護チーム内の実践や看護師の内⾯的な実践を反映するカテゴリーが⼗分には抽出されていない可能性が考えられ,こうした実践の可視化の重要性が⽰唆された.
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