日本保健科学学会誌
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就労妊婦の思い・ニーズと,望まれる⽀援についての⽂献検討
北⾒ 芽夢
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キーワード: 就労妊婦, 勤労妊婦
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2018 年 21 巻 Supplement 号 p. 29

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抄録
【⽬的】先⾏⽂献をもとに就労妊婦が抱えている思い・ニーズと助産師が実際に⾏っている⽀援内容を明らかにし,就労妊婦に対し望まれる⽀援を検討する.【⽅法】データベース医中誌Web Ver.5 を使⽤し,妊婦・妊産婦・勤労妊婦・仕事・労働・勤労等をキーワードとして検索を⾏った.そのうち研究テーマに関連している原著論⽂14 本、会議録1 本の計15 本の⽂献を分析対象とした.【結果】就労妊婦の思いにはポジティブな感情とネガティブな感情が存在し,⾃分⾃⾝に対しては「レジリエンス(精神復活⼒)」と「罪悪感」,パートナーに対しては「気遣いによる⽀え」と「気遣いの不⾜に対する苛⽴ち」,職場・周囲に対しては仕事ができることへの「感謝」と「理解が不⼗分であることへの不満」「キャリアへの不安」「申し訳なさ」を感じていた/ニーズとして,パートナーに対しては「育児休暇の取得」、職場・周囲に対しては「妊娠・出産への理解」「職場の⺟性健康管理に関する体制整備と相談担当者の配置」,社会制度に対しては「妊娠初期を含む⻑い休業」と「⼦育て環境維持のための経済的⽀援」があった.助産師が現在⾏っている⽀援の実際としては,その実践例を⽰す具体的な結果はなかった.【考察】今後望まれる⽀援としては,特に妊娠初期の⽀援を充実させること,妊婦の就労状況に応じた個別的⽀援を⾏うこと,パートナーや職場、社会への知識提供を⾏うこと等の⽰唆を得た.
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