日本保健科学学会誌
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発達障害の特性を持つ中学⽣への⽀援・研究の現状の調査
浦野 ⾶⿃
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2018 年 21 巻 Supplement 号 p. 38

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抄録
【⽬的】知的な遅れないが学習⾯⼜は⾏動で著しい困難を⽰す⽣徒は中学校に4.0% 存在し,現状の要因解明,優良事例の収集,発達障害に係るより⼀層の研究が求められている.困難がある中学⽣の⽀援研究の現状を考察し,課題を明らかにするために⽂献レビュー実施した.【⽅法】医中誌Web版及び CiNii Articlesで「中学⽣ AND 特別⽀援教育 AND(発達障害OR精神障害)」を検索する. 重複した⽂献,特集,解説,会議録,シンポジウム,中学校以外の場で研究が実施された⽂献を除外する.対象⽂献の掲載誌,掲載年,対象者,研究デザイン,内容,エビデン スレベルを分類する.【結果】⽂献は延べ137 件得られ,対象は24 件だった.掲載誌は研究雑誌,地⽅学会誌,⼤学紀要,その他に分かれ,掲載年は2005〜2017 年だった.対象者は通常学級の教職員が最多で通常学級の⽣徒が最少だった.エビデンスレベルはⅢまたはⅣで研究デザインはアケート調査が最も多かった.【考察】⽂献が少なく掲載年に偏っていたことは,検索式が原因と⾔える.通常学級の教職員を対象とした研究は存在するが⽣徒を対象とした研究は乏しいことから,⽣徒に対する研究の難しさが表れており,困難がある⽣徒に対する⽀援が検討されていない.⼀⽅で教職員のニーズは明らかになりつつある.【限界】対象は医学⽂献ではなく社会学的な⽂献が多いためEBM の考えで学校教育を理解することに限界があり,根拠に基づく教育についての研究発展が待たれる.
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