日本保健科学学会誌
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Upper Quarter Y-Balance Test における上肢機能評価と⾝体機能の関連性
根本 海渡来間 弘展
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2018 年 21 巻 Supplement 号 p. 39

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抄録
【はじめに】ラグビー選⼿の肩関節脱⾅再発率は⾼く,予防のため肩の定量的な機能評価が必要である.上肢機能の評価には,upper quartery-balance tes(t 以下UQYBT)がある.本研究は、健常⼈のUQYBT と上肢,体幹機能との関連性を明らかにすることを⽬的とした.【⽅法】UQYBT はY-BALANCE TEST KIT(perform better 社製)を⽤い,Gray の⽅法に準じて測定した。筋⼒は徒⼿筋⼒測定器を⽤い,肩内旋筋,外旋筋の最⼤等尺性筋⼒を2nd ポジションで測定,トルク値を算出した.肩関節の柔軟性評価は指椎間距離をメジャーで測定した.関節可動域はゴニオメーターを使⽤し,体幹回旋可動域を測定した.各測定は2 回ずつ測定,最⼤値を使⽤した.統計処理は,UQYBT の結果とその他の測定値の相関関係をSpearman の相関係数を⽤いて分析した.解析にはSPSS ver.19 を 使⽤し,有意⽔準は5%とした.本研究は⾸都⼤学東京荒川キャンパス研究安全倫理委員会の承認(17089)を得て実施した.【結果】対象は健常男性8 名16 肩(22‒29 歳)とした.UQYBT との相関係数は肩内旋筋⼒0.51,肩外旋筋⼒0.68,指椎間距離0.63,体幹右回旋0.73,体幹左回旋0.71 と有意な正の相関を認めた.【考察】Richard らはUQYBT とサイドブリッジに相関関係があると報告した.本研究の結果からは2nd ポジションの肩内旋筋⼒,外旋筋⼒,指椎間距離,体幹回旋可動域と相関があることがわかった.これらよりUQYBT は上肢・体幹の機能評価として有⽤であることが⽰唆された.今後,ラグビー選⼿に評価を⾏い,データを蓄積することが予防の⼀助となると考える.
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