日本保健科学学会誌
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⾼次脳活動中の⾼濃度酸素吸⼊による脳⾎流量変化:NIRS によるデータ収集
関根 紀夫⽩川 崇⼦古川 顕岡野 ジェイムス洋尚⼭⽥ 惠酒井 康⼆松浦 勉畑 純⼀
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2018 年 21 巻 Supplement 号 p. 48

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抄録
【⽬的】ヒトは通常の活動時に脳を100%使い切っていないと⾔われており,『ヒト⾼次脳活動には「拡張可能な潜在能⼒」が存在するのか?』という疑問がわく.本研究では,⾼次脳活動中(⼀桁計算)に⾼濃度酸素吸⼊を⾏い,NIRS(near infrared spectroscopy)による脳⾎流再分布を解析した.【⽅法】20 歳以上,男性(3 ⼈)⼥性(5 ⼈)正常ボランテイアに対して,30 秒間コントロール,30 秒間room air ⼀桁計算,60 秒間 5ℓ/minO2 マスク吸⼊⼀桁計算中のNIRS による脳⾎流量を計測した.酸素吸⼊開始から,脳⾎流到達までの時間を考慮し,⾼濃度酸素吸⼊データはマスク吸⼊時の後半30 秒を使⽤した.【結果】8 ⼈の右利きで,room air ⼀桁計算開始約2秒後から左右前頭前⽪質外側部の脳⾎流量が⼤量増加した(右>左).5ℓ/min O2 ⼀桁計算開始後,左右前頭前⽪質外側部の脳⾎流量は,広範囲にさらに増加した(右>左).左右前頭前⽪質前部〜眼窩前頭⽪質(直回)の脳⾎流量増加も加わった.⼀⽅で,左前頭前⽪質外側部の⾎流増加領域の背側部分での⾎流量は減少した.【考察】O2投与することで,脳活動領域の脳⾎流量をさらに増やすことができる.⾼濃度酸素投与することで,⾮活動領域の脳⾎流量を減らしても酸素供給が⼗分⾜りるため,活動領域へ脳⾎流を再分布させたと考えられる.【結語】酸素吸⼊で,脳活動領域の脳⾎流量はさらに増加した.
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