抄録
【⽬的】コーディネーターナース(以下CN)の標準対応である「HIV/AIDS 外来療養⽀援プロセス」(以下プロセス)を現代版に改訂するため,外来看護の実態と課題を調査した.【⽅法】エイズ診療ブロック拠点病院4 施設のCN12 名を対象にグループフォーカスインタビューを⾏い,プロセスと現在の外来看護の相違点に関する語りを得て現状と課題を分析した.【結果・考察】プロセスはPhase1(初診)〜7(ART 開始後半年以降)で構成されているが,抗HIV 療法(以下ART)の早期化によりPhase3(未治療期),4(治療開始前期)は消失していた.また,CN はART 開始までの間にMSW、カウンセラー,薬剤師を患者に紹介し多職種で⽀援していた.これまでCN はPhase3,4 における⽀援を通してプライマリーナースとしての関係づくりをしてきたため,この関係づくりに何らかの影響が⽣じている可能性が考えられる.さらにCN 活動の⼤半が,⽣活習慣病の患者教育や仕事,⼈間関係などの⽣活相談対応,薬物依存等への⽀援となっていた.そのためCN は,⼀般の慢性疾患看護や在宅療養⽀援、地域連携など,HIV/AIDS以外の関連他分野に関する研鑽の必要性を認識していた.【結語】現在の外来療養⽀援に合わせたPhase 構成や多職種協働によるCN の活動を改めて提⽰するとともに,あわせてCN に必要な教育内容を検討する必要がある.