2022 年 25 巻 2 号 p. 79-86
〔目的〕本研究の目的は、脊椎固定術後早期におけるリハビリテーションについて 調査することとした。〔方法〕脊椎固定術後早期のリハビリテーションに関連する英語論 文を選定した。取り込み基準・除外基準に合致した論文を評価項目・介入方法によってカ テゴリー化した。〔結果〕取り込み基準に合致した論文は 12 編であった。それらを、介入 研究と観察研究の 2 つのカテゴリーに分類した結果、介入研究が 5 編、観察研究が 7 編で あった。介入研究では、運動療法や認知療法が疼痛や精神面・身体機能の改善に有効であ ることが示唆された。術後の歩行能力や社会心理的要因が術後の身体機能や社会参加、疼 痛の影響に関連する因子であった。〔結論〕本レビューは脊椎固定術後早期のリハビリテー ションを考えるうえで一助となる。