日本保健科学学会誌
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25 巻, 2 号
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  • 2022 年 25 巻 2 号 p. 50-51
    発行日: 2022年
    公開日: 2024/03/14
    ジャーナル フリー
  • 津田 充子, 安達 久美子, 片岡 優華
    2022 年 25 巻 2 号 p. 53-64
    発行日: 2022年
    公開日: 2024/03/14
    ジャーナル フリー
     本研究は夫婦の育児における協働の概念の構造と機能を明らかにするとともに、その操作 的定義を示すことを目的とした。Walker & Avantの概念分析方法を用いて、対象となった 53 文献を分析した結果、【育児について話し合う】【育児に関する指示や制御をする】【互 いに感謝や気遣いがある】【互いに認め支え合う】【夫婦で均衡を取りながら育児を行う】 の 5 つの属性が抽出された。また、【夫婦の役割認識と期待が一致している】【両親の育児 能力が高い】等の 6 つの先行要件、【夫婦間のつながりが強化される】【育児を前向きに捉 える】等の 6 つの帰結が抽出された。夫婦の育児における協働の操作的定義として「育児に ついて話し合い、時には指示を出したり、感謝を伝えたりしながら、互いに支え合い、夫 婦で均衡を取り育児を行うこと」が導き出された。
  • 久保 幸代, 岩谷 香, 大野 知代
    2022 年 25 巻 2 号 p. 65-78
    発行日: 2022年
    公開日: 2024/03/14
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、分娩施設の助産師が実施している産後家庭訪問における助産実践と課題 を明らかにすることである。産科病棟に勤務し産後家庭訪問の経験のある助産師 8 名に半 構造化面接を行った。助産師は訪問時に【母親の思いを受容】するかかわりを重視し、【不安・心配の解消と育児の承認】を行うことで育児に向かう母親を支えていた。また【継続し たかかわりから可能となる判断とケア】、【助産師の強みを生かしたケア】、【生活環境に合 わせた判断とケア】を実践し、必要時【多職種連携による退院後の支援】につなげていた。【産 後家庭訪問継続に向けた地域連携システムの改善と助産ケアの向上】が課題であり、退院 後の母子とその家族への切れ目ない支援のために、多職種の連携・協働、産後家庭訪問の 評価と見直し、退院後の母子の実情を生かし助産ケアの質の向上、助産師としての自己研 鑽の必要性が明らかになった。
  • 中村 拓海, 来間 弘展
    2022 年 25 巻 2 号 p. 79-86
    発行日: 2022年
    公開日: 2024/03/14
    ジャーナル フリー
    〔目的〕本研究の目的は、脊椎固定術後早期におけるリハビリテーションについて 調査することとした。〔方法〕脊椎固定術後早期のリハビリテーションに関連する英語論 文を選定した。取り込み基準・除外基準に合致した論文を評価項目・介入方法によってカ テゴリー化した。〔結果〕取り込み基準に合致した論文は 12 編であった。それらを、介入 研究と観察研究の 2 つのカテゴリーに分類した結果、介入研究が 5 編、観察研究が 7 編で あった。介入研究では、運動療法や認知療法が疼痛や精神面・身体機能の改善に有効であ ることが示唆された。術後の歩行能力や社会心理的要因が術後の身体機能や社会参加、疼 痛の影響に関連する因子であった。〔結論〕本レビューは脊椎固定術後早期のリハビリテー ションを考えるうえで一助となる。
  • 熊谷 友敬, 菊池 和美, 菊池 恵美子
    2022 年 25 巻 2 号 p. 87-96
    発行日: 2022年
    公開日: 2024/03/14
    ジャーナル フリー
    【背景と目的】2015 年に筆者らは,作業療法(以下,OT)教育がジェネリックスキル(以下, GS)に与える影響を明らかにする為,1 年 4 年双方の GS 値を比較調査した.本研究の目的は, GS 育成の要因について,OT 教育課程との関連性を探索的に検討することである.
    【方法】2019年3月,専門学校(2015年調査に参加した)4年生を対象に,Progress Report on Generic Skill(s 以下,PROG)を用いてGS値を測定し,次に,半構造化面接にてGS値の変 化要因と,OT 教育課程との関連性に対する主観的認識を尋ね,逐語録を作成した.逐語 録は,一文レベルでテーマティック・アナリシスにより,コード抽出した.
    【結果】GS のリテラシー分野では,事例演習,国家試験勉強,実習が,コンピテンシー分 野では,グループワークや,クラスメイトとのやりとり,実習の影響等が抽出された.
    【結語】GS 育成要因として,OT 教育課程で行われた,国家試験勉強,事例演習,グループ 学習,実習の影響が示唆された.
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