医療福祉政策研究
Online ISSN : 2433-6858
看護・介護労働者からみた住宅型有料老人ホームの問題
住宅型有料老人ホームの両義的な特徴と看護・介護労働者の困難との関係から
野口 史緒
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 4 巻 1 号 p. 107-131

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抄録
 本研究は、住宅型有料老人ホーム(以下住宅型)の課題が可視化されにくいことに注目し、看護・介護労働者に半構造化面接を行った。その結果、労働者は、住宅型が制度的には「自宅」であっても、家族から求められる機能は、見守り可能な「施設」であることに混乱していたことがわかった。そこから住宅型には、労働者が業務に集中できる協業体制の整備、ケアの質の担保、専門性を発揮できる組織作り等の運営条件を定めることが示唆された。
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© 2021 日本医療福祉政策学会
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