医療福祉政策研究
Online ISSN : 2433-6858
公害救済過程における地域と住民の分断構造
土呂久砒素公害を中心に
鎌谷 勇宏
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 9 巻 1 号 p. 57-77

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抄録
 本稿は、土呂久砒素公害の補償・救済過程を対象に、「分断」を分析概念として用い、公害問題における分断の構造について検討する。分断を〈主体/客体〉と〈分断の刃〉から整理し、さらに分断を類型化したうえで歴史的に位置付けた。その結果、分断は偶発的に生じるのではなく、歴史性の分断を起点として主体や刃を変えながら連鎖的に展開していること、また行政は一貫して分断の主要な主体となっていることが明らかとなった。公害問題を健康被害の事後的補償問題ではなく、社会構造の問題として捉える視角を提示する。
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© 2026 日本医療福祉政策学会
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