抄録
浚渫された粘性土を用いて埋立てられた地盤は、高含水比となり、いわゆる超軟弱地盤である。このような地盤を開発するにあたっては、ジオテキスタイルを用いた表層処理がある。しかし、少ない土質情報を基に設計・施工されているのが現状であり、ジオテキスタイルが破断する等の事故の報告も少なくない。そこで、施工に伴って発生する変形・張力の計測データをもとにGISを用いた空間分布予測と有限要素解析を組み合わせた施工管理手法を提案する。その提案した計測管理手法をもとに実施工を対象とした有限要素解析を行い、施工により将来的に発生し得るジオテキスタイルの変形・張力の発生の予想を行った一例について報告する。