サンドイッチ型垂直軽量盛土の地震時変形性状に関する遠心模型実験

抄録

傾斜地や軟弱地盤上に盛土を築造する場合の工法として、発泡スチロール製のブロックと現地発生土とを互層状に施工するサンドイッチ垂直軽量盛土工法がある。本工法は施工性がきわめて良く、平常の状態では安定性も良いなどの利点を持つが、地震国であるわが国において、地震時の挙動を把握することが重要な課題となっている。そこで本研究では、地震時を考慮した盛土の設計に有用な知見を得るため、振動台を搭載した遠心力載荷装置を用いて遠心模型実験を行い、盛土内に発生する変形・応力を計測し、本工法の地震時変形性状について考察する。