液状化地盤中の杭基礎が地盤から受ける力(地盤反力)を評価するため、9本群杭模型の振動台実験を実施した。地盤応答と地盤反力の関係を評価するため、杭基礎模型内部(杭間地盤)と外部(周辺地盤)に加速度計・間隙水圧計を設置した。杭間地盤・周辺地盤のせん断応力とせん断ひずみの関係は、それぞれが既往の地盤応答と同じであった。液状化以前の杭間地盤と周辺地盤は同じ動きをするが、液状化後は位相がずれた。また、地盤反力は杭間地盤と相関がよく、周辺地盤とは位相が90度程度ずれることが分かった。設計には,杭と周辺地盤の相対変位に依存したばねではなく、杭と杭近傍地盤の相対変位に依存したばねが必要があることを示した。